心臓バクバクおっちょこちょい

GDCのクッション
経験がリンクしていく話。

VERDY

ユニクロとVERDYのコラボ"RISE AGAIN"のパーカを買った。

VERDYは飛ぶ鳥を落とす勢いのグラフィックデザイナーである。
彼の手掛けるGirls Don't CryやWasted Youthといったアパレルのプロジェクトは、特定の販売経路を持っていない。スポット的に行われるポップアップショップなどで限定販売されていて、人気とあいまって入手は困難。

それを、ユニクロは世界中で誰もが手に取ることのできるチャンスを提供する。
とても良いことだと思う。

もちろん、弾数が少ないから、レアだから欲しいという層もいて、そういう人々からしたらユニクロとのコラボは特に惹かれるものではないかもしれない。

ただ単純に「このイラスト、グラフィックいいな」と思った人にとっては実物にたどり着くまでが遠い。
最近のファッション界はこういうことが多い。特にストリートノリなブランドは購入まで転売ヤーや熱狂的ファン、コレクターとのバトルを余儀なくされるため、ちょっと興味が湧いた層が立ち入るまでのハードルが高い。

VERDYはBUMP OF CHICKENのツアーグッズのデザインなんかも手掛けている。
だからそれをきっかけに、Girls Don't Cryの希少性などに興味はなくても、デザイナー自身に興味を持った人もいる。

ユニクロは、それらの人たちすべてに公平な機会をくれる。
理想的なファッション業態のひとつだ(そして、破壊行為でもある)。

岡愛子

去年観に行ったチリヌルヲワカのライブで、対バンしていたシュノーケルのサポートギタリスト。
それが岡愛子だった。

彼女はクールにカッティングしまくり、時折暴れるようにソロを弾き、曲が終わると少女のように笑った。
友達と「シュノーケルってあんまり知らなかったけど、サポートのギターかっこよかったね」と言い合う。

「ギター、岡愛子!」というMCで名前は分かっていたので、果たして岡愛子とは何者なのか、と終演後すぐに調べると、BimBamBoomなるバンドに所属していることが分かった。
帰宅し、YouTubeを観て、撃ち抜かれる。

かかかかかっこいい!!!

ここにURL等は貼らない。
興味があったら自分で調べてくれ。なかったらとっとと寝てくれ。

BimBamBoomは東京を拠点に活動する女性のみのインストゥルメンタルオルタナ・ファンク・バンドだ。
インストって言っても合いの手みたいな感じでゆるい歌が入ることもある。
女性のみなのに男勝りのサウンドを鳴らし、ファンクだけどロッキングルーヴィン、そしてユーモアも忘れない。
そんなバンドに出会ってしまった。

知らないだけで素晴らしい音楽がまだまだたくさんあると思うと恐ろしい。
そりゃそうだわな。レコ屋行ったって、9割くらいは知らない名前が並んでるんだから。

アイドルネッサンス

音楽はどんどん新しいもんが湧いてくるから、アンテナを立ててないと見逃してしまうし、アンテナは腐ってしまう。
「俺はビートルズしか認めない」みたいなつまらねえオヤジになりたくない。
新しくてイケてるものも、昔から変わらず支持されているものも、平等に愛せる感覚を持っていたい。

さて、先日、アイドルネッサンスというグループを知った。
説明するまでもなくアイドルグループである。

彼女たちは過去の名曲をアイドルとして再現するカバーグループという変わったコンセプトのもと活動をしていたが、既に解散している。
この情報はのちに知ることで、出会った時点では当然知らない。

アイドルソング? どうせしょうもない商業ポップスだろ?
そんな見方をする人もいる。
ぼくはアイドル文化に対して特になんの偏見もないけれど、心のどっかでそういうなめた見方をしている可能性もあった。そもそもアイドル文化を全然知らないのである。

ぼくが聴いた曲は6AMというタイトルだった。

おやおや。これ、好きだぞ。

ここでようやくカバーをするグループだ、という情報を得る。
調べてみると6AMは堂島孝平の曲だった。名前にピンとこない人は、こち亀葛飾ラプソディーの人だと言えばわかるだろうか。

あー堂島孝平が書いてるんだ! 道理でいい曲!
と思うと同時に、誰が歌っていようと、ぼくはちゃんといい曲はいい曲だと偏見なく受け止めることができていることを確認できて嬉しかった。

夏に出会ったこの曲は、堂島verもアイドルネッサンスverも、既にかなりの回数を聴いている。
もう結構覚えちゃって、歌える。

ハル

繰り返すが、URLとかは貼らないからな。
サブスクでもYouTubeでも興味があったら自分で動け。
現場に行け。
実物に触れろ。
感情を動かせ。

今日言いたかったのはそういうこと。