あるいは搾りたての牛乳
商品レビューというわけでもない。
前日譚
Google Pixel 3aを買った
カラーはPurple-Ish、パープリッシュ。
Googleが毎度出すなんとも言えないカラー。
直近なら3のNot Pink(ピンクではない)、4のOh So Orange(わあ、すごくオレンジ)などなど。
4aはBarely Blue(かろうじて青)が出るという。
こういう遊びがGoogleらしい。
3aで劇的に感心するところは多くはない。
だが、それがPixelシリーズだとも言える。
AndroidというOSがどんなものなのか、そのまま感じてくれという。
手を加えなくても美味い、とれたてのフルーツみたいなスマホだ。
あんまりいい表現じゃないな。釣りたての魚?
Androidユーザーからすると当たり前なんだけど「とりあえずiPhone」って人には伝わりにくいからあえて書いておくと、iOS搭載のスマホはiPhoneしかない。
対してAndroidはiPhone以外のほとんどのスマホに搭載されている。
GalaxyもXperiaもAQUOSも全部Androidだ。
同じOSを搭載しながらも各社がいろんな味付けをして違った使用感になる。
これはマックがマックでしかないのと、ウィンドウズがいろんなメーカーのパソコンに入ってるのと似ている。
PixelはOSも本体もすべてGoogleが作ったシリーズだ。
発売から1年経過しているモデルのレビューなんざだれも読みたくはないだろうから、ぼくにとって良かった点を少しだけ挙げる。
Pixel 3aを買って良かった点
商品レビューというわけでもない(reprise)。
カメラ性能
特に暗所での撮影には驚いた。
夜景モードと名付けられてはいるが、夜景以外にも強い。
光源がほとんどないただただ暗い場所でもかなり鮮明な写真が撮れる。
本格的な写真が撮りたいならばカメラそのものを買うわけで、スマホのカメラに求められているのは手軽にそれなりの質が作れること、とどこかで読んだが本当にその通りだと思う。
何も考えずに起動して、何も考えずにシャッターを切って、その後はAIがいい感じに仕上げてくれる。というGoogleのソフト技術はスマホにおいて理に適っていると感じた。
ベゼル
最近のスマホ、特に中価格帯以上のものは、ほとんど本体に対してどれだけ画面占有率が高いかというところに重きを置かれている。
Pixel 3aは上下それなりにベゼルの幅があって、ここは今どきな見た目とは言えないのだが、使ってみたらまあちょうどいいかなと思える。
本体サイズもどんどん大きくなる最近の端末で、画面が下部まで目一杯あったら、たぶんホームに戻るジェスチャー(最下部から上にスワイプ)をするのが片手ではかなり辛い。
かといって下の方を握っているとバランスが悪い。
よって、落としそう。
これくらいの本体サイズと画面サイズが片手の限界かなと思う。まあそもそも今どきのスマホは片手使用を前提にしていないのだろうけれど。
データ移行
新しい端末を使用するにあたって何より面倒なのはデータ移行。
これは今どきのスマホはみんなそうなのか、それともPixelならではなのかわからないが、とにかく楽だった。
もともと使っていたスマホとPixel 3aを繋ぐと(ケーブルも付属していた)、写真、電話帳、主要な設定、どんなアプリが入っていたかを5分くらいでコピーしてくれる。
アプリは同じものが自動的にストアからダウンロードされる。
不思議なのはログインが必要なアプリでもダウンロードした直後にもうログインできていたりすることだ。ID等の入力もなく。
あとメモ帳の中身とかまで移行されてた。
というわけで、面倒な部分はほとんどなかったと言える。
ケース
SUPCASEのユニコーンビートルというものを買った。
思いのほかがっしりした厚みがあって、片手操作のしやすさは結構スポイルされる。
またバンパータイプなのでPixel 3aの電源ボタンのアクセントカラーが隠れてしまう。
というマイナス面はあるものの、割と気に入っている。
頑丈そうだし。グリップ感があるし。
黒いフレームと背面のクリアパネルが、Pixel 3aに4のデザインを足したような見た目になって面白い。
あと、細かい点。
スマホケースって細部の作り込みが甘いものがちょいちょいある(ぼくは今まで裸派で10年ぶりくらいにケースを付けているので、かなり少ない経験則とネットのレビューに基づいている)。
たとえばカメラ部分の切り欠きがちょっとずれている、とか、電源コネクタ部分が狭すぎて使うコネクタによってはきつきつになる、とか。
SUPCASEは細部の仕上げまで綺麗で好感が持てた。
指紋認証部分の切り欠きがすり鉢状にテーパーしていたらさらによかったな。