魂のゆくえ - JIGMAG

のび太の名言
悪いものは全部取り除いたらいいのか、っていうとそうでもないと思う。

お笑いの世界でもブスやハゲやデブいじりが段々批判の的になってきているようだ。

人のコンプレックスをからかうのは良くないことだし、先天的なものならなおさら。

でもさ、お笑い芸人のブスやハゲって、それを武器にした人たちだと思うのよ。
コンプレックスをプラスに転換した例じゃない？

だからそういうプロレスを「子供に悪影響」とかいう理由で排除していくのは、なんか違う気がする。
世の中、いい人ばかりではないから。悪意をもってコンプレックスを貶めにかかる人たちもいる。
人に優しくしましょう、と言うのは簡単だけど、優しくない人と出会ったときの強さも必要だと思うんだよね。

似たようなところで、コンビニに18禁の雑誌を置かないでほしい、みたいな意見が父兄から出たりするらしい。
理由はやっぱり「子供に悪影響」、果たして本当にそうだろうか。

少なくともぼくはそうは思わない。
ていうか、自分の幼少期にコンビニの雑誌のせいで人格が歪んだ覚えもないし、そんな奴も周りにいない。

身近なアダルト描写は思春期を迎える男子の健全な教育に必要だとすら思う。
例えば少年漫画誌からお色気やバイオレンスを取り除いてしまったら、えらくつまらない雑誌にならないか？
無菌室で育てた生き物は、野生をサバイブできない気がする。

害虫駆除のために農薬を撒いて、農薬自体が有害だった。ってのにも似てるな。

あとSNSにおける誹謗中傷とか？
もちろんいいことではないよ。
いいことではないけど、ネットなんてそんなもんなんじゃね？　とも思うんだよね。
好き勝手に書けるっていうネットの根本的なところにテコ入れされたら、きっと色々なものがつまらなくなる。

繰り返しになるけど、人の悪意を肯定する気はない。ただ、そういうのは絶対に世の中から消えないし消せないと思う。
だから、原因を取り除く手段もそうだけれど、自衛の手段も身につけていないといけないんじゃないかな。

もちろんこれは物事のひとつの側面でしかないし、時代によって世論は変わっていくだろう。
でも、やっぱり、なんでもかんでもクリーンにしようなんて無理だ。IWGPでこんな話あった気がする。