あなたのことが好きなのに私にまるで興味ない

指原莉乃
アイドルの話。

なんとか坂系

andymoriを聴いている。

andymoriを聴くと大学生の頃を思い出す。

「安いウィスキーウィスキー
ウィスキーで全部丸一日全部 無駄にしてしまうような
そんなライフイズパーティー ライフイズショータイムなんて
またおどけた顔で言いたいわけじゃない」

モラトリアムな衝動と刹那が全部詰まっていると思う。

あの頃、AKB48が全盛期だったな。
今も人気があるとは思うんだけど、母体のAKBより何とか坂系のが人気あるっしょ?

今どんな感じなのかよくわかんないんだけど、当時はCD屋でバイトしてたから、自分が積極的に聴かないAKBの動向も頭に入っていた。

クラスにいる

ここからは記憶に頼って正確なことは調べずに書くから、間違っているかもしれないと先に言っておく。

当時は前田敦子大島優子、次いで渡辺麻友篠田麻里子などが人気で神7と呼ばれていた。
ギリギリで選抜メンバーに引っかかっていたのが指原莉乃

今たぶんAKB卒業メンバーで一番人気あるよな。

当時は全然そんなことはなくて、なんていうか……
AKBってクラスにいそうな女の子、みたいなコンセプトだったと思うんだけど、本当そんな感じだった。
ていうか、クラスにいても目立たないくらいの位置だった。

そもそも指原の存在を知らなかったんだけど、友達の家でバーベキューをした日に(だからたぶん夏だな、今くらいの時期)、「指原が1日で100件のブログを更新するのに挑戦している」という話を聞いた。
誰それ、ってなって、AKBの下っ端にそういう奴がいるってことを知った。

指原莉乃は笑わない

今のイメージとはかけ離れているが、当時の指原はほとんど写真で笑顔を見せなかった。
バーベキューをしながら友達がブログをチェックしているのをぼくも一緒に見ていたが、アイドルのブログらしからぬ内容。

まあアイドルのブログらしい内容ってどんなんだかわかんないんだけどさ。

でもまあ「今日はこんな服を着ました」とかじゃない?

指原はずっとジャージ(緑だった気がする)だったし、そもそも4,5件に1回しか本人が出てこないし、ずっと暗い顔をしていた。
内容も基本ネガティブだった。
「わたしは地味だし、可愛くもないし」みたいな。

それに対してファンはコメントで「そんなことないよ!さっしー可愛いよ!」とか書いてないのよ。
「それがさっしーだよ!そういうとこがいいんだよ!」って書いてんのみんな。なんか面白くて。

いや、だから何ってわけじゃないんだけど。

ストロングポイントじゃないところを支持されているって、面白かった。
あと、なんだろう、いいなって。うまく言えないけど、いいなって思った。

宇宙

そのあと恋するフォーチュンクッキーでセンターに登りつめ、芸能界で不動ともいえるポジションを築いていった指原を当時のファンはどう見ているんだろうな。
「久々に会った君はルブタンの靴がとても似合っていたけど、ぼくが好きだったのは高校のジャージを着ていた君なんだ」みたいなセンテンスがVICEマガジンにあって、それがすごく印象的でずっと覚えている。
それに近い感情になってたりしないのかな。

あ、あと不思議なのは、別に指原のルックスって大きく変わってないと思うんだよね(細かく見てないから知らないけど。整形とかしてたら変わってるかもね)。
ぼくは人気出る前から別に可愛くないとは思ってなかったんだけど、メディアというか世論というか、ブスキャラみたいな感じだった。
でも今では(たぶん)ファッションアイコン的なところまで来てるでしょ? 可愛いっていう認識であってるよね?

不思議だな。何が変わったんだろう。指原か、ファンか、世界か?

andymoriから始まって指原の話っていう。
宇宙の果てはこの目の前に。