キューブリックはWi-Fiスポットの夢を見るか

CM
CMとかの話。

Spotifyのだいたいこんな感じシリーズ

Spotifyについて詳しく知りたい方は以下を、

流し読みしたい人には『無料で世界中の音楽が聴けるストリーミングサービス。無料版は色々制限がある』とだけ。

J-POPっぽい曲調で

♪ねえ あの日くれた好きは嘘だったの
もう戻れない
私の気持ちあなたに届いてますか
最近のラブソングはだいたいこんな感じ

という歌詞の曲。
Spotifyユーザーの人はかなり聴いてると思う。で、「ありがちなラブソングも、プレミアムならスキップし放題!」と続く。有料会員に誘導するCMなのだ。

こういうありがち曲調をいじるシリーズも色んなパターンがあり、Spotifyプレミアムのよさを伝えるミニコントもあり。
15~30秒くらいのCMが無料版のSpotifyだと5曲に1回くらい入る。

で、無料版だとモバイルからは必然的にシャッフル再生になるから、知らない曲を聴く機会も多いんだけれど、ロックのプレイリスト聴いていたのにものすごくポップなイントロが始まると「お?広告来たか? それとも知らない曲か?」と構える。

♪そーのままで そのままで 君は君らしく いこうよ……
「なにも歌ってないようなポップスも、プレミアムならスキップし放題!」

やっぱ広告だー!
と笑ってしまう。

こうなってくると、広告は広告で面白いので、スキップしたいとはあまり思っていない。
むしろしっかり聴こうとすら思っている。

果たしてプレミアム会員への誘導としてうまくいっているのかと疑問である。

最初雷様が菅田将暉だって頭の中でうまく結びつかなかったんだよ

そもそもぼくは広告について勉強したことなどないために、すべて想像と思い付きでしゃべっていることを先に宣言しておく。

テレビCMでも疑問というか不思議というか、そんなものを感じる。

たとえばauとかSoftbankの昔話の主人公とか白戸家のシリーズ。
あのシリーズを見るとストーリーの展開とかコントの内容が気になってしまって、新しいお得な料金プランだったり期間限定のサービスだったりを告知していたとしても基本的に頭に入っていない。少なくともぼくはそうだ。
Docomoはあまり印象がない。ちょっと前に綾野剛の出ている刑事もの? みたいなシリーズがあったが、何をやっていたかは記憶にない。

これは果たして、CMとして意味のあるものなのだろうか。

携帯キャリアはDocomo, au, Softbankの三つ巴で、格安SIMMVNOが普及した中、有名タレントを起用してアピールすることとはなんなのだろうか。

そもそもサービスやキャンペーンを伝えることが目的なのか、無意識下でメーカーへの好印象を植え付けることが目的なのか。
まあいずれにしても、ぼくの素人考えなんてどうだってよくて、その道のプロたちが作ったものだから効果的なのは違いないのだろうけれど。

でもCMの印象が薄いDocomoは他のキャリア2つよりも印象がよくないかと言われると決してそうではない。
というかどのキャリアでも大差ないだろ、と最終的には思ってしまっている。

と、ここまで書いて、機会に疎い年配の人なんかは「良く分からないけど白い犬がかわいいからソフトバンクがいいか」みたいな選び方をする可能性はあるな、と気づく。

たとえば眼鏡をどこに置いたか分からなくなること

『無意識』についてちょっと触れたが、ぼくは結構日常的にこれについて考える。

「酒があかんのやない。酒があかん人間を暴くだけや」

という名言があるが、それに近い。酔った状態というのは無意識(厳密に定義するとまた別だと思うが)で、そのコントロールが効かなくなった時に現れる行動は怖いなということである。

ぼくは決して几帳面なタイプではないと思うが、ガサツでもないと思っている。
ガサツな人間というのは、たとえば一緒に歩いているとたびたび足を踏んできて、「ちょっと気を付けて」「うんわかった」と言っても1時間後にまた足を踏むタイプの人間で、結局それは無意識の部分だからコントロールできないのだろうと半ばあきらめる。
いい気はしなくとも。

そういう無意識の時の自分を変えるにはそうとうの矯正がいるはずで、そのコントロールできない自分の行動を操作するのだとしたら、CMはやはり恐ろしい。

サブリミナルが禁止された話は有名だ。
だが、結局脳の深いところ(呼び方は知らない)に色々なイメージを植え付ける方法が変わっただけで、いつだって世の中はあの手この手でぼくたちの中枢にタッチしてこようとしている。

告白

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